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チェロとオペラとオーケストラ
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すごいものを見てしまった。
関西二期会の「ラ・ボエーム」。
(5月31日尼崎アルカイックホール)

出演者の歌の技術がどうとか演出がどうとか、そういうレベルをはるかに超えた、ステージ全体に漲る気迫。
根性。執念。
これまでに見たあらゆるオペラの中で最高の感動を味わってしまった。
今でも何気ないシーンをふと思い出しては目頭が熱くなる。
あれは一体何だったのだろう?
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先日は友人達の室内楽のコンサートへ。

ハイドンの「皇帝」、ブラームスのクラリネット五重奏曲、シューベルト「死と乙女」というプログラム、これをそれぞれ違ったメンバーで。
プレイヤーは全員アマチュアだけど、これが全然アマチュア臭くない演奏でびっくり。
ずいぶん長く曲を温めてきたって事が分かる、とっても愛情とシンパシーに満ちた演奏。
で、これを小さめのサロンで演奏者達のすぐそばで聴くととっても素敵なんだ。
CDで聴くプロによる「名演」よりも感動しちゃいました。
それと同時にこういうグループで頑張っているメンバー達がうらやましかったりもして。

室内楽もいいねえ。
すごいね、これが世界トップの響きなんだ。弱音も強音も無理なく会場全体を包み込む。
個人個人の技量も素晴らしいし、って言うかプロって絶対音をはずさないんだ、なんて当たり前の事にひたすら驚かされる。
歌もすごい。トリスタンもイゾルデも全く危なげなく長丁場をクリアしちゃうもんね。どこからどう見てもプロンプターボックスが見当たらなかったんだけど、これって当たり前の事なのかなあ。
演出についてはもう少し考えを整理したいところだけど、少なくとも退屈はしなかった。5時間眠気と無縁のワーグナーなんてそれだけですごい事は確か。実際の上演時間は長め。これってホールの響きの問題と解釈していいのかな?
3幕に入るとトリスタンの「昼と夜」観に揺らぎが出てくる。
この揺らぎがもう一つはっきりと伝わってこないのがもどかしいところ。
しかし音楽は凄い。

実演の可能性なんてあるかな?
今回の作業で最も楽しみだったのが2幕。
スコアに訳詩を書き込んだらもしかしたらマルケ王のモノローグが面白くなるかも!と期待したんだよね。

全然面白くなーい。
やっぱり面白くなーい。
ここは熟睡タイムだな。
というわけで先ずは第1幕。

こうして訳詩をつけてみると本音が半音階で、建前が全音階で語られているのがよく分かる。
そしてむしろ全音階の部分に深い哀しみが秘められているのが強烈に伝わってくる。
今まで受け取っていた印象と全く逆なんだね。
しかし媚薬を飲む事によって本音と建前がアウフヘーベンされてしまった今、2幕以降は何を原動力に動くんだろう?
そうだ「トリスタン」の予習をしなくっちゃ。
しかしスコアと対訳本を両方見るのは大変だね。
ものすごい労力だけどこの際スコアに訳詩を書き写すか…。

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