レッスンはまだまだバッハの4番のプレリュード。指や弓の都合で勝手な起伏をつけず、ただひたすら音楽の流れに従う。とにかく0への回帰、全ての解体。
レッスンの途中、一瞬だけ広大な草原のイメージが広がる。次の瞬間には消えてしまったけど、上手な人はバッハを弾く時常にああいう光景が頭に広がっているんだろうな。
昨日のtuttiは若手指揮者のM先生による総合トレーニング。「とにかく周りの音を聴いて」に終始する練習。木管や金管のアンサンブルが見る見る変わっていくのが分かる。譜面が簡単な時には自分でも意識をずーっと上に持って行ってみる。ああ、木管同士のアンサンブルが浮き上がってくる。今まで聞こえなかった、聞こうとしてこなかった立体感。それからそのアンサンブルが乱れているのもくっきりと分かる。しかしこれも自分の音符が動き始めるとたちまち意識からかき消えてしまう。一流のプレイヤーや指揮者は音楽をいつもこういう立体感で聴いているのか…、これも本当に一瞬の夢だったけど。
チェロ合宿で指導してくれたN響のF先生が何と定期演奏会に出演してくれる事になった。団規定のエキストラ謝礼(つまりほぼ、タダ)、交通費宿泊費自分持ち。こんな事ってあり?これだけは夢で消えませんように。
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