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チェロとオペラとオーケストラ
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いつものコンサートとは異なり、仕上がりの時期が早かった今回。
その分本番でも余裕のある演奏ができて、お客さんの評判はよかったみたい。
アマチュアプレイヤーとしては本番の瞬間までぎりぎりの緊張を強いられる崖っぷち感も捨てがたいんだけどね。

ラヴェルは譜面に描かれた音はかなり再現できた。でもそれ以上の事はあきらめてしまったような印象。
芥川は前後の曲と比べると曲自体の質の低さが目立つ。
ショーソンは作曲家のグレードや曲の深さという点で実はアマチュア向きだったような気もする。
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本番の朝だ。

昨日の練習では一通りさっと通して注意点をいくつか。
チェロの表情不足を何箇所かで指摘される。
表情は出してるつもりなんだけどね、出してるつもり、やってるつもり、頑張ってるつもり、こういう薄っぺらい自己満足がダメなんだろうな。

で、今朝は典型的な「悪夢」で目が覚める。
開演時間が迫っているのにホールの中で迷ってステージにたどり着けない、やっとたどり着いたかと思ったらエンドピンが抜けて階段のはるか下に転げ落ちてしまう。ステージに入るとそこは下手の打楽器群の後ろ側で、チェロの席ははるか遠く。すでに指揮者はタクトを振り上げている…。

こんな分かりやすい夢は小学校以来のような気がする。
ふーっ。

ドッツァウァー30はアルペジオががたがたで却下。
バッハはおそるおそるアルマンドを弾き始める。何も言われなかったからプレリュードは終了してたみたい。
付点リズムを送り弓で弾くように指摘される。
返し弓でなおかつレガートに弾きたい、などと主張してみたけど一顧だにされず。

2週間ぶりにオケの練習。
アンサンブルの練習に忙殺されてオケの曲は全然さらってなかったので直前に1時間以上みっちりとさらう。
しかし、それくらいでは全然だめだった。
ラヴェルはやればやるほど難しくなるね。
最悪な事に20年以上使ってきた電子メトロノームがぶっこわれてしまう。
メトロノームなしではラヴェルは練習にならないもんね。
「スターウォーズ」スペシャル・オケ第2回練習。

ブラスの人たちって初見でぶりぶり吹いてくるけど、2回目以降は向上する意志全くなし。
と、実は前回のこの合奏団に参加して思ったんだけど、フルオケ編成になっても全く同じでした。
つまりブラスの問題ではなくって弦楽器を含めた全ての演奏家の問題でした。
中途半端に曲を知っているから、ある程度弾けたところで満足しちゃうんだろうね。

もちろん私自身は音程とか速いパッセージとか現段階では全然ダメダメで、みんなの80メートルくらいうしろから追いかけている状態なんだけど、次の次か、あるいはその次の練習あたりでみんなを技術でもモチベーションでも追い越しそうな気がする。
いや、追い越さなくっちゃいけない。
自分への最低限の課題。

本番指揮者の棒でアンコールのサン=サーンス「死の舞踏」初練習。
簡単ではないけど、どうって事のない曲。
そのあとはショーソン。
どうした事だろう、本番まで一月を残して音楽的にはもう出来上がってしまった…。

このモチベーションをどう保てばいいんだろう。

先の週末は二日続けてオーケストラの練習。

土曜日がトレーナーによる弦セクション。日曜日が若手指揮者によるtutti。
弦セクションではトレーナーのタクトに着いていこうとするメンバーの集中力がすごい。トップの席で弾いていたんだけど、後ろから伝わってくる気迫に圧倒されっぱなし。それでも完全には着いていけなくて先生には叱られたり呆れられたりするんだけどね。
一方日曜日にはメンバーからはその集中力が消えうせる。
管楽器は棒を見る気、一切なし。なかよしグループの馴れ合いなんちゃって合奏練習。こんな緊張感のない練習がみんなは心地いいのかなあ。
そうそう、その日は朝にパート練習があったんだった。
持ち分の前プロで前半1時間。
ラヴェルをさっと通して終わるつもりだったのに全然前に進まない。
みんなあんまり練習してないんだね。
メロディーが全然血や肉になっていないのが痛いほど分かる。
本番までまだ1ヶ月以上…まだこんなものか~?
そのあとは「STAR WARS」演奏のために特別に編成されたオーケストラの初練習。

すごいぞ、みんな初見なのにごりごり弾いてくる。
それにしてもジョン・ウィリアムスのオーケストレーションってすごいね。
エンディングロールのクレジットによると分業制でオーケストレーションしているみたいだけど、かなーり濃厚。
かなーりの難易度。かなーりの面白さ。
この人はきっと戦後クラシック界を代表する作曲家として位置づけられるんだろうね。
で、翌日は本番指揮者でショーソン。
この日はトップサイド。
トップの勢いに煽られて能力以上に弾かされるから疲れること、疲れること。

それにしても2楽章のソロはすごいね。
トップのお方はこれをいつもさらりと完璧に弾くから、他のパートのメンバーはこれが激ムズって事をきっと知らないと思う。
もっと難しそうに弾いたらいいのに、なんて余計なお世話でした。
今回定期の練習で初めて本番指揮者が登場。
まずはラヴェルと芥川。
どちらも想定テンポより遅め。
これならラヴェルの速いパッセージも弾けるかも?

それにしてもオケは指揮者の細かなニュアンスをやっぱり無視。
この一線がプロとアマの絶対的な違いなんだろうな。
この間はファミリーコンサート。
ポピュラーコンサートを中心としたプログラムで、実はかなり侮ってたんだけど譜面を見るとそのボリュームにびっくり。どの曲も結構難しいしね。
で、必死でさらって。

「美しく青きドナウ」のソロがどうだったかは置いておいて、びっくりしたのは素人指揮者体験コーナーでのオケの集中ぶり。
この集中力を普段の練習でも生かせればいいのに…。
とっても神経質なスコア。
これを無神経に弾くから当然ぐちゃぐちゃ。

これを少し離れたところから聴くとすっきりとまとまって響くから不思議だ。

…なんて事はないよね?
次回定期演奏会に向けて実質上初めての練習。
ショーソンって音源を聴く分にはちょっと捉えどころがなくて少し退屈だと思っていたけれど、弾いてみるとハーモニーが心地よくてなかなか快適。
すっきりとした構造に詰め込まれたワーグナー的音響。
特に2楽章なんてトリスタンそのもの、ここまでくるとリスペクトとか頌辞のレベルを超えてパクりだよねえ。

それにしてもチェロの後ろの方で弾いていると管楽器がいかに弦楽器を聴いていないかという事実に愕然とさせられる。
本番が終わって早2週間だ。
もっと、大昔のようにも思えるけど。

演奏会自体はお客さんの反応もよくて成功だったと思う。
しかし少し冷静になってみるといろいろ思う事もあって。
練習開始当初はいろんな細かなニュアンスを見せていた指揮者の棒が、練習を重ねるに連れてデリカシーをどんどんなくしていくんだ。
つまり棒を振れど踊らないプレイヤーに対して、単にテンポと強弱だけを伝える棒に変わっていった、そんな感じ?
もちろん指揮者の先生は本当に素晴らしい人格者で、意識してやっている事ではないだろうし、おそらく本人も気が付いてない。
ただ棒は確かにどんどんつまらなくなっていってる。
それはつまり私たちが先生の魅力をどんどん食いつぶしているって事かな。

棒の通りに弾けなくてつまらない演奏になってしまうのは単純に私たちの自業自得で済まされるのかもしれないけど、指揮者の能力まで蝕んでいるとしたら大問題だよな。
もっと謙虚に、もっと忠実に、もっと素直に。
反省します。
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