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昨年暮れから練習していた「鱒」、何とか終わりました。
室内楽4組出演の最終組。
他のチームのチェロはみんなテクニック的にもかなり高度なので、技巧で勝負するのはやめて色物狙いに徹する。
まあ、それなりに。
しかしそういう表現がチェロを弾いてる人間には伝わるのにそれ以外の人には伝わらないみたいで。
これが表現力の浅さ、小ささなんだろうね。
本番が近付くにつれて企画がどんどん大きくなっていく、いつものパターン。
フルオーケストラ、バンド、合唱、ダンス、コスプレ、映像、効果音
この準備期間で、この予算で、どれか一つでも破綻を来せば総崩れしそうな総合エンターテインメントで、本番はそれぞれのユニットが実力以上の力を出して爆発的パワーにあふれた奇跡的なコンサートになったような気がする。
中心になって運営を担ってくださった方々、本当にお疲れさまでした。
企画の早期に「どうせなら合唱も入れたら?」と無責任に提案して、それ以降完全に放置したのは私です。
ごめんなさい。
「魔笛」は無事に終了しました。
1週間前には絶対途中で止まると思ったけれども学生たちも最後の追い込み、頑張りました。
歌手たちもそれぞれのキャラクターを生かしつつ良かったと思います。
この企画はまだ続くのかな?
学生たちとの「魔笛」の練習が本格的に始まる。
もちろん曲の出来上がりはまだまだだけど、時々モーツァルトらしい響きが流れる時がある。
早くフィナーレを、断片的にではなく通して演奏したいものだね。
まず土曜日の昼は「STAR WARS」の弦セクション。割と細かく。
夜はオーケストラの定期の曲。しかしシューマンの面白さがさっぱり分からないぞ。
書かれている音を書かれているデュナーミクで弾くだけ。
この音符たちはどこに向かっているのだろうか。
日曜日は「魔笛」初参加。練習不足で全然弾けない。お恥ずかしい。
オペラの二日後にはいつものレッスン。
あらあらドッツァウアーの第1巻とバッハのプレリュードが終わっちゃったよ。
バッハのハイポジションなんて全然弾けてないんだけどさ。
きっと先生も下手糞なプレリュードを聞くのがいやになったんだろうね。
とにかくやらないといけない事が多すぎてパニック状態。
しかし落ち着いて考えないといけない事だけど、本来このオペラは、演奏したいから始めた企画なんだよね。運営が忙しくてそれで自分の演奏に手が回らなくなるとしたら本末転倒。
そういう意味でこの週末の練習なんか最低だった。
両立できない事なら最初からするなって事だ。
あとは字幕キュー楽譜製作、各方面へのPR、当日要綱作り、レセプション手配……。
はは両立なんてとても無理だわ。
正月休みとは言ってもレッスンは1回飛ぶだけ。
それに正月は正月で他にする事もあるし、やっぱりこの2週間でドッツアゥアー33とバッハ6のプレリュードをさらうのは無理があると思うんだ。
まあそういうわけで当然の差し戻しです。
キャスト練習に立会う。
ヴィオレッタとアルフレードとジェルモン、第3幕の最後。
この場面、普通に会場で聞いてもすごいのに、これを間近で聴けるという至福。
人類が生み出した最高の音楽が目の前数メートルで展開している。
全ての苦労が忘れられる一瞬。
その間にレッスンが2回。バッハ5番のガヴォットまで終了。
なかなか硬い音が出せなくて、ガヴォットの1番と2番のコントラストも出せず、ガヴォットらしいリズム感も出せず、またまた基本から細かく指摘される。
と思っていたら時間終了間際に弓の張りが弱く松脂の付け方も全然足りない事がバレる。
「うっそー、こんな弓で弾いてたの?」
だって弓、張りすぎたら折れそうで怖いもん。