その間にもいつものレッスンは続いていて。
続いているけど進んでない…けど。
しかし今になってみて、分かる。
F先生に見てもらってとっても感動したけど、全然レベル違いだった。
先生はこちらの技量に合わせて教えてくれるんだけど、やっぱり違うんだよね。
こちらはいろいろ表現したい事があると自分で思い込んでいるけど、それは実はフィンガリングやボウイングの都合で余儀なくされた表現で、一皮剥かれれば実際は表現したい事なんてないんだ。
「このアーティキュレーションでしか弾けません」って感じ。
ところがF先生はそのまやかしの表現にちゃんとノってくれるんだ。
その表現らしき物の流れに沿って教えてくれるわけ。
そうするとレッスンの最中にはすっごく感動するんだけど、その後で冷静になってみれば自分の身勝手な弾き方にがっかりするという繰り返し。
いつものレッスンはそれが、逆。レッスン中は「また右手の持ち方ですか~?」みたいでうんざりするんだけど、その後一人で弾いてみると、確かに違う。
こういう弾き方ができるんだったらこのフレーズはこう弾いてみたいって思わせてくれる。
レッスンでも何でも身の丈に合ったものが必要って事だね。